古道を活かしたふるさと再生事業
林業で栄えた龍山地域には、木材搬出のために使われた木馬道や軌道、そして人々が往来した街道が、今は古道となって森林内に残り、そのあちこちには休憩場所跡、ほこら、桟橋跡なども当時の名残を留めています。
これら地域の産業遺産・文化遺産ともいえる古道を、地権者・関係者等の承諾のもとに整備し、森林内に残る木馬道・森林軌道・昔の街道などの調査を行い、古道マップを作成します。
そして、森林総合利用施設として運営している龍山秘密村周辺において、マウンテンバイクで林間を走るサイクルスクールを開催し、家族や子供などが楽しめるアウトドアスポーツの場として森林空間を活かしたり、再生した古道と、龍山秘密村、農産物加工販売所、美杉ファームなどを結ぶサイクルツアーを実施し、龍山地域全域を地域間交流ロードとしていきます。
また、そこで育まれたともいえる森林文化を掘り起こし、再生した新たな小径を利用してのハイキングやサイクルツアーなど地域間交流を通じて、森林の持つ公益的機能・森林整備の重要性についての理解を深めていきます。
地域の在来作物保存事業
龍山地域で栽培されている野菜などの在来作物(※その地域で古くから栽培されてきた穀物、野菜樹木などの農作物)は、各農家が保存してきた貴重な資産であり、それを保存継承する必要があります。静岡大学の教授が中心となって、地域内に残る在来作物の掘り起こしを行っていますが、貴重で利用価値のあるものが驚くほど多く発見されています。
※龍山地域の注目される在来作物の一部
- 瀬尻 :里芋、ジャガイモ、赤豆
- 下平山:トコキシャ、ニラ
- 大嶺 :バカミカン
- 白倉 :シソ、草ほおずき、ワサビ
そこで、当法人では、上記のような在来作物の株分け、挿し木、種取りなどにより栽培を広げる活動を進めるとともに、地域の特産品として販売促進を図ります。
「龍山応援団」情報配信事業
インターネットを活用して地域情報を市内外に広く発信することにより、より多くの方々に龍山地域に興味を持っていただいたり、交流活動を通して地域を超えたコミュニティ関係を構築していくために始まった事業です。
イベント情報・特産品の紹介・季節ごとの龍山地域の様子・地域企業紹介・団体活動報告など龍山地域の様々な情報を配信します。
「龍山応援団」からの配信をもとに、龍山地域をより身近に感じていただき、イベントや行事・ボランティア活動などさまざまな形で積極的に地域に関わってくださる「関係人口」の増加につなげていきます。