龍山森林組合は、浜松市天竜区龍山町戸倉にあります。

静岡県浜松市の北遠地区は、古くから林業が盛んに行われてきた地域であり、先人の方々が植林をし育ててくださった木々が美しい森となって現代に受け継がれています。

 

林業は、皆伐・地拵え(じごしらえ)・植林・下刈り・間伐など、季節ごとにまざまな作業があります。それは、一年を通してすべて繋がっていて、幾世代も前から繰り返し行われてきました。

 

 

龍山森林組合の特徴

 

新規就業者の育成に力を入れています

龍山森林組合では、受け継がれてきた山や森・技術や知識を、未来の担い手にしっかり引き渡せるよう、新規就業者の育成に力を入れています。

その取り組みのひとつに「指導班」の存在があります。

道具の使い方やメンテナンス方法といった基本的なことから実際の作業まで、指導員の元で数年間という時間をかけて安全に作業する技術や先人たちの知識や知恵をしっかり身につけることができます。

現場での作業前ミーティング

 

 

市街地に居住しながら通勤できる距離に龍山森林組合があります

「山の中での作業」ということから、「山奥に定住して働く」といったイメージを持たれる方も多いかもしれませんが、実際に市街地から通勤している従事者も少なくありません。居住地を限定されることなく山で仕事ができる点も龍山森林組合の特徴です。

休憩時間の様子

 

 

 

林業の魅力

 

何といっても、大自然の営みを肌で感じながら仕事ができることです。

「これが自然か」と心の底から実感することができます。

また反面、「自然」とは厳しい一面を持ち危険と隣り合わせのため、あらゆる場面で臨機応変な対応が必要となり、常に探求しながら技術だけでなく判断力を身につけていくことができます。

生涯を通して学べる、充実度の高い、誇りの持てる職業です。

 

また、身体を使った仕事ということや、一日が終わり「今日はこれだけ木を切った」「今日はこれだけ草を刈れた」と目に見えて成果がわかることもおもしろく、日々充実感があります。

作業員の方から、お話を伺いました。

・26歳 勤続5年

・林業に入ったきっかけについて

学生の頃にインターンシップで林業を経験し興味を持ったことがきっかけでこの仕事を始めました。

・この仕事のやりがいについて

希少木(太い木)を狙った方向へうまく切り倒せたときは、ホッとするし気持ちがいいです。力が必要な部分はもちろんありますが、それ以上に技術が大切で、安全に気を付けて日々作業をしています。

 

今年開催された「第32回 東京2020 オリンピック・パラリンピック競技大会」の会場として新設された「有明体操競技場」の外装部分には、静岡県を含む7県を産地とするスギの木材が使用されています。

詳細は公表されていませんが、龍山地域から切り出されたスギの木材も「天竜材」として使われたようです。

 

 

基本情報

 

龍山森林組合

  • 〒431-3803 静岡県浜松市天竜区戸倉233-3
  • TEL:053-969-0331
  • FAX:053-969-0173

 

龍山森林組合では、若手たちの手によりSNSを開設しました。

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